超ガチで解説!ワードプレスとは?をあなたに5分で理解させます。
ワードプレスに興味を持ったあなたへ。
※2012年09月投稿、2017年1月更新。
当サイトは、私がワードプレスと呼ばれるシステムを使ってきた長年の経験や、Webサービスの開発現場で身につけた事などを、 サイト制作 初心者の方にシェア する目的で運営しています。
そして、このページでは、 「ワードプレスって聞いたことはある。でも一体何なの?」 という方に向けて、プログラムやデータベースの話を交えつつ入門的な解説を行います。
- 【目次:ワードプレスとは?を初心者向けに超ガチで解説】
初心者のあなたに捧ぐ!「ワードプレスとは何なのか?」
ワードプレスとは、 無料で自由に使ったり改良したりできる(=オープンソースである)ブログソフトウェア のこと。
HTMLとCSSに加え、 PHPと呼ばれるプログラミング言語 によって構築されています。
ワードプレスは後述するブログソフトと呼ばれるシステムです。
ですので、あなたが書いたブログ記事のデータを格納するために、
MySQLというデータベース管理ソフト
を使用します。
(※一般的に、PHPとMySQLはセットで使用されます。)
ただ、一からサイトデザインやSEOを考えて構築するのではなく、 こちらで紹介しているようなWordPressテンプレートを活用するのであれば、PHPの知識が無くても問題ありません。
また、MySQLについても同様に知らなくても対して問題にならないと思います。
なぜなら、レンタルサーバーの管理画面において、簡単に作成や設定できることが多いためです。
オープンソース・フリーのブログソフトウェアって何?
ブログに投稿する感覚で更新可能なWEBサイトを作るためのソフトウェア のうち無料で自由に使ったり改良したりできるもののこと。
自社サーバーや、自分で レンタルしたサーバーにインストールして使用します。
以下は、ワードプレスの管理画面です。
アメーバブログやFC2ブログなどの様に、視覚的に記事や画像を追加したり更新することが可能です。
ただ一般的なブログと違い、自分の(レンタルしている)サーバーにインストールするため、 独自ドメインを設定できますし、好きなようにカスタマイズすることができる なわけです。
ワードプレスの特徴やメリット・利点・長所とは?
上記までの内容ともつながりますが、ワードプレスには次のようなメリットがあります。
1.ワードプレスなら、更新が簡単な自社(自分)サイトを作ることができる。
普通のHTMLやCSSで作ったサイトですと、更新していくのが大変です。
なぜなら、毎回HTMLを編集する必要があるから。
ですが、ワードプレスなら一般的なブログと同じように、簡単に更新や記事追加ができます。
2.ワードプレスは、通常のブログと違い固定ページを作ることができる。
一般的なブログサービスは、更新するとTOPページに記事がどんどん積み上がっていきます。
言い方を変えると、
普通のブログはTOPページを固定することができない
わけです。
単純に個人の日記ブログだったら問題ありませんが、例えば企業がコーポレートサイトを作る際に固定ページが設置できないのは困りものです。
必ず伝えたい情報を、きちんと見せることができなくなるためです。
その点、ワードプレスなら 固定するページとブログのように積み上がっていく記事の両方 を作成することができます。
3.ワードプレスには、SEOに強いメリットがある。
Googleは作りっぱなしで放置されているサイトよりも、定期的に更新されているサイトを高く評価します。
と同時に、SEOに関連する重要項目がきちんと設定されているサイトにも高評価をつけます。
ワードプレスだとコンテンツの追加更新や重要項目の設定が簡単に行え 、結果としてSEO効果につながるわけです。
上記の点は、2009年にGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏の発言からも伺えます。
Googleでよい結果を残したいなら、WordPressは賢い選択。
WordPressは、その技巧の80-90%をSEOに対して気遣っている。
もっとも、ただWordPressを使えばSEO的に優遇されるという意味ではありません。
コンテンツの質や量が大切ですし、本格的に内部SEO対策を行う場合、HTMLやその他の知識が必要になってきます。
4.ワードプレスは、世界でも日本でも利用率No.1。
ブログソフトにはワードプレス以外にも、Joomla・XOOPS・MODx・Movable Typeなど、様々なものがあります。
いわゆる受託制作では採算があわなくなってきたWeb制作会社が提供するマイナー有料CMSを含めると、本当に日本だけでもメチャクチャ大量に存在します。
(※私自身も多くのマイナー有料CMS開発に携わってきてますが・・・)
その中でワードプレスの利用率は、 世界でも・日本でもNo.1 です。
日本での利用率が高いことは、ワードプレス自体に魅力があるだけでなく、それだけ 多くのノウハウが日本語で共有されている ことを意味します。
5.ワードプレスでのサイト制作案件が増えている。
上記は運営者というよりも、職業Web制作者にとって重要になるでしょう。
一昔前はワードプレスというと、アフィリエイターや個人事業主が使用するというイメージでした。
しかし近年、 CMS(コンテンツマネージメントシステム)が重要視されるようになってきたこともあり、有名な大手企業でもワードプレスが使われるようになりました。
ということは、Web制作者にとって 近い将来ワードプレスの案件に関わる可能性が高い と言えるわけです。
以下に、ワードプレスを使用したサイトの事例を紹介したいと思います。
企業サイトにおけるワードプレス採用事例。
※BM_Shotsというプラグインを使用しており、画像をクリックすると事例サイトに移動できます。 なおリンク先のサイトの状況によって、キャプチャー画像が表示されないことがあります。
クックパッド株式会社
ヤマハ株式会社(サポート・お問い合わせコンテンツのみ)
株式会社カカクコム
マイクロソフト社(Windows Live スペース)
ディズニー社(Disney parks Blog)
ソニー株式会社(PlayStation Blog)
このように大手企業もワードプレスを採用しており、その数は増えていっているようです。
なお、企業サイトに最適なWordPressテンプレート一覧をこちらのページにまとめましたので、ぜひご参照ください。
下記はプログラムの内容となりますので、ワードプレス完全初心者の方には不要かと存じます。
またこの内容を知らなくてもワードプレスの使用には全く不都合は生じません。
初心者向けPHP(プログラム言語)とMy SQL(データベース)解説。
「ワードプレスにはPHPとMySQLが使われている。」
冒頭でそのように申し上げました。
ここからは、 PHPというプログラム言語 および、 MySQLというデータベース管理ソフト について、初心者の方にも分かるように解説したいと思います。
【ワードプレスの基礎】PHPってなに?
PHPとは、自動的に適切なHTMLを書き出してくれるプログラム言語のこと。
これによって、サイトに動きをつけることができます。
ちなみに、正式名称は「PHP:Hypertext Preprocessor」と言います。
HTMLのみでは、固定した文字や画像を表示するページしか作れません。
一方、PHPはサイトの使用者が何かのデータをサーバーに送信した際に、 自動でHTMLを書き出し適切な内容を表示してくれるページ を作れます。
つまり、HTMLは文字と画像の表示するための言語であり、 PHPはサイトを使う人が(実際にはサーバーが)HTMLに動きをつけるための言語 なのです。
例えば、掲示板やブログをHTMLのみで作ることはできません。
入力フォームや投稿フォームなどを表示させることはできても、それを反映させることはHTMLのみではできないのです。
なので、HTML以外の方法で、フォームから送信した情報をサイトに反映する仕組みが必要。
そこで、活躍するのがPHPです。
PHPを使えば、掲示板やブログにコンテンツを投稿した際、それを反映させたページを自動で書き出してくれるんです。
そして「使う側・見る側が何らかのアクションを起こした際に、適切な内容を表示するHTMLを書き出してくれること」を動的と呼びます。 (逆に「固定した文字や画像のみを表示するのみ」これを静的と呼びます。)
動的なサイトを実現する言語がPHPです。
WordPressのテーマとPHPについて。
テーマというのは、WordPressサイトのデザインを形作るテンプレートのこと。
このテーマは、HTML言語とPHP言語が書き込まれた PHPファイル(.phpという拡張子がついたファイル) および、CSSファイルによって出来ています。
で、色々あるPHPファイルには、一つひとつ役割があります。
例えばheader.phpはヘッダー部分を構成する。index.phpはトップページを構成し、page.phpは固定ページを構成するといった具合です。各々のPHPファイルによって、WEBサイトを役割別の部品にしているイメージでしょうか?
このように 部品に分けていることによって、カスタマイズなどがやりやすくなります。 例えば、header.phpを変更すれば、すべてのページのヘッダーデザインが変更されることになるからです。
WordPress用のデータベースを作成してくれるMySQL。
一般的なWEBサイトの場合、コンテンツ文章はHTMLファイルに直接書き込み保存します。
ですが、ワードプレスの場合、PHPファイルに直接書き込むわけではありません。管理画面から投稿するのです。
では、投稿された文章はどこに保存されるのでしょうか?
実は、サーバー内にあるデーターベースという器に保存されます。 Microsoftのエクセルやアクセスのような表をイメージしていただくと、分かりやすいかも知れませんね。
なので、ワードプレスを使うためには、このデータベースを作成する必要があり、これを ほぼ自動で作って、管理してくれるソフトがMySQL(マイ・エスキューエル) になります。
MySQLは多くのレンタルサーバーでインストール済!のソフト。
MySQLは、本来であれば自分でダウンロードしてきて、サーバーにインストールする必要があります。
しかし、さくらインターネット・ロリポップ・ヘテムルなど、 こちらのページに紹介する大手レンタルサーバーでは、最初からインストールされています。
なので、あなたが行うことは 既にサーバーにインストールされているMySQLを使って、データベースを作ることのみ です。
この記事のまとめ。
以上、「ワードプレスとは?」について、ザックリとご説明させていただきました。 WordPressを使用すれば、決して簡単にとは言いませんが、 個人でもかっこ良くて収益力の高いサイト を構築することができます。
そして何より、きっと楽しんでいただけると思います。
興味がありましたら WordPressのはじめ方のページも是非ご参照ください。
2017/01/24